ざんくらにっき

ざんくらにっき

にっき。   @zahnradpoke

【日記】イラスト映えする鐘本響花概念を考えようの回【でかいツイート】

悩みがあります。

 僕には今、すごい悩みがあります。

鐘本響花が描けません。

 

というのも。

 現在私、コミケに出店予定のイラスト本制作中です。初めて製作するイラスト本、創作活動の中の一つ大きな目標であったコミケサークル参加に向けての作業というところで、今までにないくらいのモチベーションで絵を描いています。えらいね。

 なおかつ、出店予定のジャンルの関係(Vtuberファンアートまとめ本)で、いままで描いてこなかった、いわゆる大手Vtuberのファンアートも描いています。ここぞとばかりに。

△収録予定のイラスト 沢山反応をもらえて踊っている

 

 今迄あまり描いてこなかったVのファンアートを描いているので、なかなか楽しいです。やっぱり皆さんビジュアル的なキャラデザインがめちゃめちゃ良いので、描いていて装飾が馬鹿みたいに多くて地獄とてもたのしい。

 その上馬鹿なので20枚くらい新規イラストを描く予定にしてしまったものだから、もう描く手がとまらないというか止めたら死ぬんです。

 そうやって描いているうちに、いろいろとラフを切ったり張ったりしているうちに、気が付いたことがあります。本題。

 

「このVtuberの構図、全然思いつかないなぁ...」

って。

 勿論、僕自身のそのVtuberに対する解像度不足だったり、持ちうる構図選択肢の狭さ、描ける物体選択肢の少なさゆえだったりするのかなぁ、なんて考えてみるも、如何せん思いつかないVは本当に思いつかない

 でも思い付くVは本当にすぐラフ描けるし、いい構図だなぁ、良い絵に出来そうだなぁ(描く技術があるかどうかはともかく)となるわけで。

 この差って何だろう。って思って考えました。

 

結論

「描きたいVに対して、ストーリーが想像できるかどうか」じゃないかと思いました。いや当たり前ではあるんですけど

 

 例えば上記の花譜ちゃんだと「オリジナルMVに登場する空間」において、「らぷらすとの関係性」を描きたいという視覚的なイメージが。

 リゼ皇女だと「入道雲が綺麗な退廃的空間」で「一人で物思いに耽る皇女」を描きたいという(これはかなり入道雲に依存していますが)視覚的なイメージがあって。

 現在進めている絵のうち、納得のいっているものは全て「明確な視覚的イメージ」「その前後に考えられるストーリー」があるんですよね。うんうん。

 「どこそこ(その活動Vにゆかりのある地や、似合いそうな綺麗な空間)」で「なにそれ(そのVがしそうなこと/解釈に合った行動)をしている」っていう具体的なシチュエーションが伴うと、良いラフになっている気がします。今のところ。

 

というわけで。

 最初の話に戻るわけです。

 鐘本響花が描けない。ラフが全然上手くいかない。納得いかない。

 かねもとに対する解像度が足りないのかと言えば、そんなことは無いはず。間違いなく配信一番追ってるのかねもとだし、歴も決して短くない。デザインも(僕が扱うの苦手な赤基調とは言え)装飾もそんな複雑じゃないし、描くのが難しいわけでも...ない!

 

 じゃあなぜ僕が鐘本響花を描けないか。そう、「明確な視覚的イメージ」がなく、「絵に描き起こす前後のストーリーが思いつかない」から。いいラフが描けない。

 事実確かに、過去に描いていたファンアートは明確にこれらが思いついていた時に描いていました。

△これとかね

 

 マジで。なるほど。合点がいった。よし。つまり

 

最強の鐘本響花概念二次創作妄想小説を書いて、そのワンシーンを切り取れば最強の絵が描ける(確信)

 ここまで茶番。以下本題、あるいは妄想。

 

 かねもとの似合う情景、シチュエーションってなんだろう。ってところから考えます。わかりやすいイメージだと、音楽。

 

たとえばコンサートホール。

 大きなコンサートホール。重い扉を開く。二重になっているそれを開くと、座席最後列からの景色が広がる。誰もいないがらんとした空間に、自分の足音だけが響く。異様なまでに静かなホールに、少しだけ足取りが重くなった。歩を進める。

 よく目を凝らしてみると、ひとり。舞台にゆらめく人影が映る。当然、観客はいない。演奏者もいない。広いホールの中、ぼんやりと揺らめくたったひとつの人影に、こんなところで何をしているんだろう。そう思った。

 あのう、今日は休館日ですよ。ここで何をしているんですか。話しかけようと近づくと、口を開く前に、影が大きくゆらめいた。その揺らめきに共鳴するように、どこからともなく音が聞こえる。(なんかめちゃめちゃ詩的で優雅な演奏表現)。(そんなことがあるはずもないが、それでも確かに音楽がそこにあったと確信できる心象描写)。(ああ、これはきっとコンサートなのだと確信する一人称)。それでも静寂は、確かにここに存在していたはずなのに。

 影はどこか楽しげで、でも少し寂しそうに、揺らめき続けていた。

 そのままぼうっとしていたら、いつの間にか、その影は消えていた。

 

いや何。

 絵に描けるようにしろよ絵を揺らめく影でしかないよ。かねもとをかけよ。はい。すいませんでした。儚い音楽概念がかねもときょうかに直結する病を罹患している。本当に妄想概念でしかない。なんなんだこれ。

 うーん、難しいですねこれ。一旦音楽から離れてみます。

 要素だけ取ると、やっぱり雪とか雨ですかね。雨で行こう。雨。雨が特徴的な場所だと...どこだろう。雨宿りとか、傘を、雨具を身にまとって、でもいいですけど。その中でかねもとが登場してそうで、かつえもいシチュエーション...。なんだ。

 例えば...

 

たとえば、雨の窓

 雨が窓を叩く音だった。ヘッドホンを外した鐘本の耳にまず飛び込んできたそれは、確かに疲れた耳を癒すには丁度いい。そう思った。凝り固まった肩を回して伸びをする。ばきばき、と音が鳴った。開いていたプロジェクトを保存し、閉じる。

 いつの間にか振り出していた雨はどうやらなかなか厄介で、天気予報には先数日傘のアイコンが並んでいた。休憩がてらコンビニにでも行こうかと思っていたけれど、どうやらそれも難しいようで。

 しょうがない。そう思って席を立つ。

 (キッチンに向かい、優雅にコーヒーを入れる描写)。(窓の外の天気の荒れ模様とキッチンのおだやかさの対比表現)。(そもそもかねもとってコーヒー好きなん?しらんけど)。

 ここ数週間の終わりの見えないデスマーチ。ようやく光明が差し込んできた。まだまだ油断はできないが、もうひと踏ん張り。窓から響く雨音に乗せるように、浮かんだメロディーを口遊みながら席に戻る。

 口に広がるほろ苦さが、なんだか心地良かった。

 

お~

 結構いいんじゃないですか。いいですね。いいじゃん。シチュエーションポイントが高いしちゃんとかねもとだ。ただたぶんかねもとは休憩がてらコンビニにいったりはしない気がする。諸説あります。

 本題からは完全に外れますけど、鐘本響花一人称視点で書くの、あまりにハードルが高くないですか?解釈という名の正道から道を踏み外して奈落に落ちて死ぬかもしれん。そういうこともある。

 本題にもどる。DAW作業をするかねもと、ちょっと目元にクマとかあってもいいかも。いれたてのコーヒー、瞳に反射するDAWの画面。部屋の外は雨が降っていて、静かなようで、静かじゃない。そんな感じ。良いかもしれない。

 

というわけで

 ラフ描いてきます。

 おつかれさまでした!なんだこの記事?なんでしょうこの記事。自分でもよくわかりませんが、めちゃめちゃでかいツイートみたいなもんです。思考整理です。たまには長文を叩きつけたい日ももある。そういうことです。

 久しぶりにこういうのすると楽しいですしね。生産性もあったので一石二鳥!最大の問題はこんなことに3000字も割いたせいで、今日はもう寝る時間ということでしょうか。

 

 絵を描く時間、どこいった?